次世代DVD
1 Blu-ray
現在、東芝がHD-DVDレコーダ、プレーヤの開発、生産を直ちに停止し、3月末をめどにHD-DVD関連事業から撤退すると発表したために、次世代DVD規格はBlu-rayとなりました。その次世代DVD規格のBlu-rayディスク(BD)の活用はどんどん進行してきています。アナログ放送からデジタル放送に移行し、また鑑賞するディスプレイもHD化され、現在の映像メディアDVDの持つ保存容量では、HD大容量データを保存できないので、HD画質を保存できる次世代光ディスク規格の需要が求められています。
それに伴い、最近ではBlu-rayプレスも少しずつですが増え始めています。
2 Blu-ray基本情報
次世代DVD規格のBDは1層でDVDの約5倍の25GB、2層で50GBの容量が記録できます。これにより、ハイビジョン映像をそのままの高画質・高音質のままで記録することができるようになった新しい記録媒体になっています。
すでに大手ハリウッド映画企業からもブルーレイタイトルが多数発売されていて、今後の発売タイトルも続々発表されています。また、各メーカからブルーレイレコーダー、PC用ドライブや、PS3の普及もあり、再生環境も大幅に広がりつつあります。このようにハイビジョン映像が標準化するなかで、BDは映像記録媒体として最も期待されているメディアともいえると思います。
3 DVDとの違い
では、DVDとの違いを見てみましょう。分かりやすいように表でまとめます。
|
DVD |
Blu-ray(BD) |
記憶容量 |
一層4.7GB |
一層25GB |
コピープロテクション |
CSS・APS |
AACS(下記参照) |
Video |
MPEG2 |
MPEG2-HD、MPEG4、AVC、VC1 |
Audio |
Dolby Digital AC-3、PCM |
Dolby Digital+、 |
Blu-rayはこれまでのDVD、またHD-DVDなどと比べても、圧倒的な大容量化が可能なメディアです。これまでの製造コストに問題があったのですが、現在は大幅に製造コストを抑えることができるようになったために、今後は今まで以上に期待される記録メディアとなっています。また、Blu-rayはその名前の通り、データの読み取り時に405nmの青紫色の光を使います。0.1mmのカバー層の光ディスクを使うことでレンズのNA値を(0.65から0.85に)上げ、DVDの5倍以上の記録容量(1層25GB、2層式ディスクの場合は50GB)を実現しています。
1層のディスク(25GB)でも地上デジタル放送(1440×1080i, 16.8Mbps)クラスなら3時間強、BSデジタル放送(1920×1080i, 24Mbps)クラスで2時間強のハイビジョン映像を収録することが可能となりました。25GB/50GB/100GBのディスクは既に開発済みであり、TDKが8層200GBの試作に成功しているそうです。将来、こうした大容量のディスクが取り扱える製品が発売されることが期待されます。
Blu-rayは1枚のディスクの多層化による200GB〜400GB程度の大容量化が可能で、ソニーなどは「光ディスクの最終形態」と言ったフレーズで商品展開を行っています。なお、名称が「Blue-ray」ではなく「Blu-ray」になっているのは、「Blue-ray Disc」とすると英語圏では「青色光(で読み取る)ディスク」を意味する一般名詞と解釈される可能性があるため、商標として使用できないからと言われています。
4 AACSプロテクト
AACSとは、コンピュータ・家電メーカーが結成した団体AACS LAが策定した映像コンテンツのコピープロテクト規格です。ネットワーク接続を利用して、より強力な、コピーコントロールが可能となっています。Blu-rayディスクプレス時には、必ずAACSのライセンスが必要になります。
